飲料水としての水道水
日本の水道水は世界でも珍しく飲料水として安全といわれていますが、最近は事情が変化してきているようです。
水道水は飲めるのか
ひと昔前は世界で一番安全な水、そして世界で数少ない水道水を飲める国として日本が挙げられていました。 しかし現在は日本も悪い意味でグローバルスタンダードの仲間入りをしてしまったようです。つまり、水道水が「危険」とされてきてしまっているのです。
情報に敏感な若年層では飲料水としての水道水離れが急速に進んでいます。
蛇口をひねれば出てくる水は便利で生活には欠かせません。 しかし、飲み水としては既に過去のものとなっているようです。
過去に全国紙に掲載された記事
■全国紙A
国民の「水道離れ」がA新聞社の世論調査でくっきりと浮かび上がった。 水道の水をそのまま飲まない人が半分近くのぼり、女性、若者、東京や大阪 など都市生活者ほど割合が高くなる。
おいしくないというだけでなく、水質 が安全かどうか不安だというのも理由のようだ。飲み水という暮らしの基本に対する安心がぐらついている。
■全国紙N
厚生省が昨年三月、設備や構造が「不適正」とした全国538カ所の一般廃棄物最終処分場のうち、 42施設で周辺の地下水などの水質の環境基準を上回っていたことが、厚生省の調査で分かった。
処分場が汚染源と特定できないケースもあるが、鉛やヒ素、大腸菌などが基準値の数倍から数十倍単位 で検出された。
水道水が不味い理由
水道水が不味いのは、美味しさよりも安全性を優先しているからだと思われます。 蛇口をひねって出てくる前の水は病原微生物が含まれているので塩素を使って消毒しているからです。
つまり、各家庭に届く水は塩素で消毒されているので安全ということです。 塩素の濃度はたえず監視されているらしいので人体には影響ないようですが、やっぱり怖いですね。
また、各家庭の蛇口がサビなど、汚れている場合には蛇口から出てくる水は決して安全ではありません。
水道水が飲料水として適さない理由
私達が台所から流す廃棄物などの生活排水等によって川や海そして地下水がどんどん汚染されていきます。 飲み水としての基準を満たすためには有害物質を取り除くため塩素を投入します。
適度の量の塩素投入なら問題ありませんがが、多量の塩素は危険です。 塩素は発ガン性物質であるトリハロメタンの発生原因とな ると言われているからです。
有害物質を除くために塩素を投入する、しかし量によっては塩素自体が人間の体に悪影響を及ぼします。 まさに悪循環と言えます。